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「クラミネ:Into Darkness=ID File.01」 児玉真澄 著 徳間ノベルス刊
信頼できる目利きの明石散人氏と富樫倫太郎氏が手放しで誉め上げた傑作中の傑作!
何と、恐ろしく、おぞましく、しかも、悲しい物語なのであろうか。
結末のカタルシスに至るまで、一瞬たりともページをめくるのを止めることができない。
人の心の闇を、これほど切実に、赤裸々に解剖した小説には滅多に出会えるものではない。富樫倫太郎 氏
(陰陽寮シリーズで有名な人気作家)
いきなりこうした完璧な作品の形を持って現実に提出されると、やはり驚嘆せざるを得ない。
明石散人 氏
(あの京極夏彦氏を世に送り出した、通称「築地の明石先生」)
「クラミネ」は残酷・猟奇趣味の電脳ゲームで知られる美形の人気クリエーターが婚約者と旅したバリで神秘体験を味わうが、その間日本では同僚の女性が彼の販売直前のゲームそのままの無惨な方法で殺される。 帰国後、彼の身辺にも殺人鬼が…。
エキセントリックな主人公も捜査陣も神出鬼没の犯人に翻弄されるサイコサスペンスな展開はありがちだが、幻視やサイコメトリー等モダンホラー趣向をちりばめ、ディーン・R・クーンツ直系のスピーディな語り口で一気に読ませる。 いわゆる即戦力の書き手で、今後の活躍に期待。
香山二三郎氏 評
・・・数々の謎が次から次へと押し寄せ最後まで読者を引きつけてくれる優れたホラー・ミステリー。 この内容でこの価格は非常にお得ですぞ! ノベルズ万歳!
!お知らせ!
皆様、この無名無冠の著者の作品をお買いあげ頂き、心より感謝申し上げます。 これからお買いになられる方、どんなものか見てやろうと思っていらっしゃる方、大変申し訳ありませんが、すでに売り切れ店が出ています。 私が廻った限りで在庫が豊富で必ずゲットできるところを上げておきますと、紀伊国屋新宿本店、同「南口店」池袋「リブロ」「ジュンク堂」、神田「書泉グランデ」「書泉ブックマート」、秋葉原「書泉ブックタワー」、横浜「有隣堂」です。 皆様応援ありがとうございます!!
読み終わるまであなたは眠れない!
スタイリッシュホラー+心理サスペンス+本格推理+どんでん返しの連続+感動=「クラミネ」
ストーリー
俺は田辺和人、ゲームクリエイターだ。 俺の作るゲームは全て記録的な大ヒット、おかげで完成間近の新作ゲームは予約だけで新記録達成間違い無しだ。 それもそのはず、猟奇殺人犯を主人公とするこのゲームは、俺の集大成と言っても良い内容なのだから。 ところが、ある日を境に「現実」が変容を始めてしまったのだ。 それも、全く予想もしなかった方向に。
俺がゲーム用に創造したその殺人鬼が、ゲームの世界を越えて現実の世界に出てきてしまったのだ! やつは不可能犯罪を次々と続け、ついには俺の婚約者、純子までもが、その毒牙の餌食となってしまった! やつの目的は一体何なのだ! 何のために無関係な人々を殺めていくのだ?! そして、やつが殺人現場に残すその「署名」には、一体どんな秘密が隠されているのか! 目撃証言とプロファイリングの犯人像が食い違うのは何故か? そして片桐の遺した暗号ファイルには何が記されているのか?
俺は、ITやインターネットを駆使し、残された「鍵」を使って「やつ」を追い詰めようと孤軍奮闘する。 警察などはあてにならない、「やつ」を捕まえられるのは作者であるこの俺だけなのだから! だが、そんな俺を嘲笑うかのごとく、徐々に「やつ」は俺に近づいてきている。 「やつ」は俺に復讐しようとしているのだろうか、 「やつ」の創造主たるこの俺に!
「現実」が変容を遂げて行く。 TVのワイドショーでは純子の怨霊が出たと騒いでいるが、俺はそんな非現実的な事など信じない。 だが、その「現実」とは何なのだろう? 俺の経験している「現実」と、他の人の経験する「現実」は同じなのだろうか? それとも全く別物なのだろうか? ああ、「やつ」の足音が聞こえる! とうとう俺も殺されてしまうのだろうか? 俺は、自分の創造物に殺されてしまうのか…?
驚愕のラストまで、あなたはページを繰る手を止められない!
かつて無い衝撃が、感動のフィナーレを奏でるまで!
「クラミネ」メインキャスト紹介田辺和人:37歳。 当代随一の超絶人気ゲームクリエーター。 愛車は赤のアルファロメオ。 黒革のスーツがトレードマーク。 自分が創作したゲーム中の殺人鬼が、現実世界に出てきてしまう。 だが、それを追う内に自らを危機に追い込んでしまう。 好奇心が旺盛すぎるのと、傍若無人な態度が仇となりトラブルに巻き込まれやすい。
小山純子:27歳。 ゲーム会社「ダイス」の秘書課勤務。 田辺の婚約者。 現実世界に現れた殺人鬼の犠牲となる。 だがその後、TVのワイドショーを中心に幽霊騒ぎが起こり、死傷者100名以上を出す大惨事の元凶となってしまう。 本当に小山純子は怨霊となって殺人を犯しているのか?
岡田部長:51歳。 田辺和人の直属の上司。 冴えない容貌と神経質な性格で、鼠男と揶揄される。 どうやら田辺を嫌っているらしい。 それは田辺の端正なルックスに嫉妬してのことか、才能を妬んでいるのか、それとも…?
山賀竜太郎:53歳。 警視庁捜査一課警部補。 正義感あふれる渋い中年ながら、子供の様な目の持ち主。 口癖は「現実とゲームは違う」。 正統派ブリティッシュスタイルを好み、服装にはかなりこだわっているらしい。 フルブローグ(ウイングチップ)を愛用しているのは、映画で描かれるFBIへの憧れかも。 得意技は、靴のソールパターンからの犯人当て。
佐藤紀美雄:26歳。 警視庁麻布署勤務の刑事。 何となく頼りなく見えるのは、アルマーニもどきのスーツのせいか。 自称ゲーマーで、勿論、田辺和人の大ファン。 惜しくも本編ではかなりカットされたが、山賀との軽妙なやりとりが、血なまぐさい陰惨な事件に涼風を吹き込む、いわば麻布署の凸凹コンビ。
龍堂亜紀子:28歳。 アメリカ人の祖母を持つクオーターで、緑色の瞳を持つ犯罪心理学者。 山賀に協力し、殺人鬼のプロファイリングを行うが、導き出された結果は目撃証言とは真っ向から対立する物だった…!? 愛車はベンツSLK。
明石邪馬仁:65歳。 警視庁科学捜査課築地分室所長。 世界的に有名な犯罪心理学者でもある。 その知識の情報ストック量は膨大で、そこから導き出された結論は、一見突飛に見えるが、必ず真理を鋭く突いている。 本編でも、その鋭い洞察力が縦横無尽に冴え渡る。 コーラが大好物。 最終稿まで「山仁」だったが、明石先生から「邪馬台国の『邪馬』にして」とのことで突如「邪馬仁」になったというエピソードがある。
児玉真澄プロフィール
昭和37年東京生まれ。 日本大学歯学部卒。 幼少時より図書館が大好きで、物心付い てからは神田神保町に通い詰める程の活字好きだったが、とうとう読む本が無くなり 自ら文字を綴り始める。 シャープな文体とスリリングな展開を武器に、15歳当時からSF&ホラー系同人誌で活躍、さらにはネットでの執筆活動を経て現在に至る。 モスト・フェイバリット・ムービーはイタリアの生んだ鬼才ダリオ・アルジェントの「サスペリア」。 目指すのは、分かりやすく面白い、心躍り感動する「読む映画」小説!
「クラミネ」は、著者初の長編ホラー作品であるが、「心の闇が実体化する恐怖」を鋭く描ききった快作となった。 本作にはさらに、本格推理小説のロジックをも盛り込み、著述トリック、映画「ゲーム」並みのどんでん返しもが仕込まれている。 単なるホラーの枠にとらわれない、驚愕のラストシーンまでの怒濤のストーリー展開は、読む者を圧倒する!
クラミネ、その舞台背景
クラミネは、2003年6月の出来事です。 ですから、ほんのちょっと未来の出来事ということになります。 でも、この世界では戦争は始まっていません。 主に出てくる場所は、田辺和人のマンションと麻布署のある六本木界隈です。 新宿、千葉、横浜、等も出てきますが、詳しい立地条件などは意図的にぼかしてあります。 「この物語はフィクションですので、…云々」ですから、全ては創作です。 もちろんモデルとして使った建物、店などは存在しますので、知っている方は「ああ、あそこだ…!」と、一人、笑いを浮かべて楽しんでいただければ宜しいかと存じます。 実際には存在しない部分とかもありますので、なぜその部分を付け足さねばならなかったかなど、推理してみるのも一興だと思います。 それと、実在の地名が伏線になっている事もありますからご注意を。
この物語では、「心の闇」を描くことが主眼だったので、警察組織等の描写など、七面倒な部分は抜かしてあります。 なるべくリアルな世界を描きたかったのですが、余計な説明はスピード感を殺ぐので。 その代わり…、ホラー映画などを見ていると、「あーっ! なんで、そんなことするかなあ!」とか、「そこにいるってわかってるんだから、逃げちゃえばいいのに!」とかって良くありますよね、そういうご都合主義的な展開は極力排除しました。 登場人物達は、ある必然性を持って行動しています。 後は読んでからのお楽しみですが、最後に一つだけ。 犯人はとても意外な人物です。 勿論登場人物の中の一人です。 スーパーナチュラルな存在が起こした犯罪ではありません。 誰が犯人か当ててみて下さい。
クラミネ、その心理的背景
「ペルソナ(仮面)」・・・・・社会に適応するために付ける「仮面」
「シャドウ(影)」......人格の陰の側面「もう一人の自分」
「トリック・スター」.....秩序を逸脱し変化を生む「悪戯」者「負の英雄」ユング心理学における元型(アーキタイプ)と呼ばれる心理的概念が「クラミネ」のベースになっています。 誰にでも、どうしても好きになれない苦手な人がいると思います。 そして、実はこの苦手な相手には、ある法則が隠されている事があるのです。 齋藤勇(立正大学心理学教授)によれば、『シャドウ(影)とは自分にとって気に入らない部分。 自分の嫌な部分を相手に投影し、相手に対して嫌悪感をいだく深層心理のメカニズム』 ということです。
シャドウとは、自分では意識していない影の人格の事。 すなわち、もう一人の自分です。 人は、自分の気に入らない部分が相手に現れると、まるで自分を見ているようで相手に嫌悪感を持ってしまうのです。 例えば、はっきりしない人が嫌いという場合:実はその裏側には、実は自分にもはっきりしない部分があり、そんな自分が心の奥底では嫌でたまらないため、同じ面を持つ人を見ると嫌いになってしまう場合がありえます。 また、 ずうずうしい人が嫌いという場合:何事も1人でやらなければ気が済まないという固定観念や、人に甘える事が出来ないといったコンプレックスの裏返しである可能性も。 つまり、相手の嫌な部分というのは、ある意味自分自身の欠点やコンプレックスであるという可能性があるのです。
これらの概念から、「クラミネ」は生まれました。 物語は、この概念をベースに複雑に絡み合っていきます。 誰がどんなペルソナ・シャドウを持っているのか、それが解き明かされた時に一体何が起きてしまうのか? 後は読んでのお楽しみです!
もう一つの「クラミネ」 表紙イメージの変遷
本の表紙というのは、特にエンターテイメント系にとって、重要なアイキャッチの役割を担っています。 実際には使用されなかった表紙イメージをここに初公開します。
クラミネが完成するまで何かとお世話になったのが、加戸谷隆斗君。 俳優(TV「うちの子に限って」etc)である彼に、人物造形のアドバイザーのような役割を担ってもらいました。
そのついで?に描いて貰ったのが、このタイトル画です。 かなり初期の、まだ書き始めの頃のイメージですね。 「山があって、血が垂れてて…」というおおざっぱなイメージを元に、こんな画を仕上げてくれました。 この画のおかげで、出版するという具体的なイメージがつかめたので、僕にとっては大変思い出深いものがあります。
上の方にある「masumi Kodama @LOVE」のロゴも隆斗の作品です。
「暗き闇の淵より」というタイトルが長すぎるという事で、もっと簡単にしようと考えたのが「連鎖」。 それと同時に、隆斗にもう一度タイトル画を描いて貰ったのがこれです。
今度は原稿を読んで貰って(でもまだ完成はしていなかった)、任せっきりで描いて貰ったのですが、いかにも隆斗っぽい作品に仕上げてくれました。 実物はかなりbit数が大きいので、皆さんにお見せできないのが残念ですが、すごく綺麗です。
かなりこの絵は気に入っているので、いつかは隆斗に表紙をお願いしたいなと思っています。
殆ど最終稿の段階で編集から提示された表紙がこれです。 ちょっと真ん中の抜け具合が気になりますが、雰囲気は出ていて良いかも、です。
この時点で、タイトルは「クラミネ」に決定していました。 意味がわからなくって、何となく謎っぽい、ホラーにぴったりの題名だと思っています。 語呂も良いし。
で、てっきりこれで行くのかと思ったら…
このようになりました。
真ん中の抜けた感じもなくなり、得体の知れない怪物が、暗闇の底からこの世に出てきているかのような感じが良く出ています。
実物はもっと綺麗ですから、皆さんお手に取って確かめて下さいね!
さて、その加戸谷隆斗君からこんなメッセージが届きました。
買いました!
んで、読み終わりました! たった今!(朝だよ....)
シナリオにかかりっきりでしたので、いい刺激になりましたよ!僕は実は執筆初期のゲラを読ませてもらっていたので、内容を知っているはずだったのですが、一気に読めちゃいましたね!
さすが最終稿。よくあれだけの要素をまとめましたね、素晴らしい。
とにかく、濃い処女作でデビューを飾ったね! ぐれいと!ぐれいと!みなさんも読んでみてください。 で、ダメ出し大会をここで(笑) ウソウソ。
でも、フィードバックは本人も糧となりますでしょうから、感じたことなどメールでもしてあげてください。横浜の有隣堂では「クラミネ」が平積みになっており、徳間ノベルズの中では一番へこんでいたよ(つまりはけてた)!
表紙はこれがいいね、やはり。女性が描いてらっしゃるようだけども、それもあの世界観を表すのにプラスになってるような気がする。とにかく、この奥行き感は僕には出せないものです。次回作も期待してるよ!
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サンキュー、隆斗! がんばります! というわけで、この加戸谷隆斗デザインの「児玉真澄 @LOVE」特製壁紙を、クラミネを読んで下さったあなたに無料プレゼントいたします。
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「クラミネ:Into Darkness=ID File.01」誕生の経緯
「クラミネ」には、その大元となった原型のストーリーがあります。 当初のタイトルは「暗き闇の淵より」で、主人公は元FBIの凄腕女性心理プロファイラーでした。 ところが彼女はあまりに凄腕すぎて、追っているはずの殺人犯になりきってしまい、その犯人を追いつめたあげく惨殺してしまいます。 その事件が引き金となりFBIから追い出されてしまったという経歴の持ち主で、現在は「マインドハンター」として私立探偵の様な事をやっているという、通称「黒猫」が活躍するヒロイック・ミステリーだったのです。 追う者も追われる者も、双方とも心に傷を負っている。 殺人犯の心の闇を克明に追い、プロファイリングを駆使して犯人像を練り上げ、最終的には犯人になりきって行動し足取りを追うという「マインドハンティング」をスリリングに描く連続活劇…のはずだったのですが、 「今時、FBIってのは子供っぽいでしょう」という意見により、あえなくボツ、全面改稿となりました。 ついでに、「ホラーで行こう」という事になったわけです。
「クラミネ」のサブタイトル「Into Darkness=ID File.01」はその名残で、「マインドハンティングによってアイデンティティを変えて行く、心の闇に向かって」という事を表しています。 IDというのは、個人証明書の事で、Into Darknessの頭文字とかけてあります。
(この「黒猫シリーズ」は、個人的にかなり気に入っているので、どこか書かせてくれませんでしょうか(^^;? アニメ化、映画化もいけると思うんですが…。)そして、登場キャラクターも一新(残ったのは、田辺和人、山賀と佐藤の刑事コンビぐらい)し、物語の基本骨格だけ使い、後は全て書き直して出来上がったのが「クラミネ」です。 脱稿時に25万字、400字詰めで1000枚以上という長編でした。 最終的には3割ほど削ってありますが(物語のスピードアップと、ノベルスのページ数の関係で)、それだけに、文字通り「休む暇もない」怒濤のジェットコースター小説になったと思います。
ホラーはホラーなのですが、救いようのない物語って個人的に好きじゃないので、感動のエンディングは勿論用意させていただきました。 僕自身が校正の度に読んで泣いちゃうぐらい美しいです。 ホラー+ミステリー+本格推理+著述トリック+どんでん返しの連続。 良くこれだけ詰め込めたなあと自分ながら驚いています。 というか、これだけの道具立てが揃わないと完成しなかった大仕掛けの、これはもう本当に、文句ないエンターテイメント大作でしょう。
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